写真は同じ敷地の改良工事現場から採取した土です。色とりどりの土が現れました。
現場から採取して2日ほど空中に放置していたので少し硬くなっていました。現場では手で豆腐のように
握り潰せました。スウェーデン式サウンディング試験では75KNの自沈層に相当します。

 左側の黒色の土は、腐植土と呼ばれるもので木の枝が観察できます。黄色、灰色の土は粘土
です。このように、土の中は実際に掘って見ないと、分からないという事です。

 この地盤の歴史を推測すると、人為的に盛土をしたもので、残土及び草木など埋められた
場所だと思います。(改良工事をしているとこのような場所によく遭遇します)

 では、地盤の地耐力はどうでしょう。不等沈下を起こす恐れのある高含水比の軟弱な
粘土層、腐植土が存在していましたので、地盤の改良は必要だと思われます。ただし、腐植土、
水脈がありましたので、セメント系の改良は注意すべきだと思います。